挨拶
会長
東 信良
旭川医科大学 外科学講座
血管・呼吸・腫瘍病態
外科学分野 教授
副会長
日野岡 蘭子
旭川医科大学病院 看護部
第5回日本フットケア・足病医学会学術集会がいよいよ神戸で開催されます。
開催にあたりまして、ご支援ご助言いただきました学会役員の皆様、プログラム立案や構成にご尽力いただいたプログラム委員の皆様、ご支援いただいている企業の皆様、そして、多くの演題をご応募いただきました会員の皆様に、運営側を代表して心より深く感謝申し上げます。
この度の学術集会では、「One Step Further ―もう一歩、その先へ―」というスローガンを掲げております。これまでの学術集会の印象としては、学会に来て学ぶという内容が多かったように思いますが、今回は学ぶことに加えて、多くの会員が自ら登壇したり、議論を深める学会へとone step前に進めたいという気持ちを込めております。なお、講義を聞いて学びたい方のために、「必見!予習コーナー」として著名な3名の講師による講義を当会ホームページの「参加登録者専用ページ(マイページ)」に公開しましたので、是非訪れてみてください!さらに、2年前に発刊した「重症化予防のための足病診療ガイドライン」で明らかとなった著しいエビデンス不足の領域を、この学会で議論して、もう一歩前に進めたいという願いも込めたつもりでおります。「みんなで作ろう○○の標準化」といったセッションが多くみられると思いますが、そうしたセッションでの建設的な意見交換がガイドライン改訂に大きな役割を果たすことを期待しております。
もうひとつ、one stepには大きな意味が込められています。私ども足病の診療に関わるものの重要なゴールはfunctional outcome 即ち一歩一歩、歩みを進める歩行でありますので、そのことを再確認するために全員懇親会ではランウエイをご用意して、ウォーキングコンテストを開催いたします!学会員自ら美しく歩くことを考えてみましょう!
来賓としまして、当学会の「重症化予防」を政策的に後押ししていただき、創傷管理点数見直しにもご支援いただき、足病診療を表舞台に引き挙げることに尽力いただいております国会議員の秋野公造先生に特別講演をお願いしております。また、海外招請演者として、IWGDFの末梢動脈疾患ガイドラインを執筆されたオーストラリアの足病医Viv Chuter先生に、オーストラリアの足病診療の現状をお話しいただきます。もうひと方、ドイツの血管外科Werner Lang先生をお招きして、ドイツの救肢治療における多診療科多職種連携についてお話しいただきます。海外招請講演には同時通訳がついておりますので、是非、お気軽にご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
学会の規模や時期の観点から旭川ではなく神戸で開催させていただきますが、旭川からはあさっぴーが駆けつけます!旭川のスイーツも神戸のスイーツとともに登場します!!
皆で熱い議論を交わして、多くの発見や出会いがある実りある学術集会にしていただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。