代表理事ご挨拶
この度、慢性完全閉塞病変治療データベースの構築、ガイドワイヤ操作に係る新たな概念の構築・啓蒙に向けた学術活動を主目的とする「一般社団法人 慢性完全閉塞病変治療研究会」を設立しました。
過去20年に渡り、CTO-PCIに係る様々な基本技術、医療機器が本邦から世界に向けて発信されてきました。特に今世紀初頭にRetrograde approachの理論の確立によって、CTO-PCIの成功率は上昇しました。しかし、CTO-PCI手技の根幹となるガイドワイヤーの操作方法については、術者の経験に基づいた議論が多く、標準化には程遠いのが実情です。現在、それら課題の解決に向けた、新たなデバイスや技の開発が進められております。
私共は、これらCTO-PCIに係る開発の一端を担うべく、慢性完全閉塞病変治療に係る学術活動を推進していく所存です。CTO-PCIに関連する医師やコメディカルのみならず産官学との協働により、本分野は更なる発展が期待され、本活動で収集されたデータは広く公益に資するものと考えております。私どもの活動を法に則り倫理的かつ科学的に進めるべく、皆様には、活動趣旨へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
一般社団法人慢性完全閉塞病変治療研究会
代表理事 那須 賢哉
(三重ハートセンター 循環器内科)