研究活動
血行再建が不適応または不応答であった難治性潰瘍・壊疽を有する包括的高度慢性下肢虚血患者に対する血液浄化療法レオカーナの安全性と有効性に関する多施設後向き研究 (TURNIP研究)
mulTicenter retrospective stUdy of RheocaNa for In Patients with chronic limb-threatening ischemia.
目的と意義
本研究の目的は、血行再建が不適応もしくは実施しても不成功や再狭窄等不応答の包括的高度慢性下肢虚血(CLTI:chronic limb-threatening ischemia)患者に対し、補助療法としての血液浄化療法(レオカーナ)の実臨床における12ヶ月の治療成績の実態を明らかにし、その関連因子を探索することである。本研究を実施することにより、血行再建後の難治性潰瘍・壊疽を有するCLTI患者におけるレオカーナの成績およびその成績に関連する因子の詳細が明らかとなり、本研究で得られた知見は、今後のCLTI診療に大いに役立つものと考え行うものである。
背景
潰瘍・壊疽を合併したCLTI患者の血行再建の目的は創傷治癒である。良好な血流を創部まで維持することで高い治癒率が期待できる。しかし、血行再建が不適応または不応答であった難治性潰瘍・壊疽を有するCLTI患者では大切断率が高いことが予想される。こうした血行再建が不適応または不応答のCLTI患者においては、補助療法が重要な役割を果たすが、本邦でのまとまった補助療法の報告は乏しいのが現状である。そこで本研究では、実臨床において血行再建が不適応または不応答であった難治性潰瘍・壊疽を有するCLTI患者に対する補助療法としての血液浄化療法(レオカーナ)の治療成績の実態を明らかにするとともに、その関連因子を探索する。
研究デザイン
多施設後ろ向き観察研究
実施期間
研究機関の長の許可日~2024年3月31日 |
予定症例数
120例 |
研究の実施体制
研究代表機関および研究代表者
曽我 芳光
一般財団法人平成紫川会 小倉記念病院 循環器内科 部長
副研究代表者
川﨑 大三
森之宮病院 循環器内科
飯田 修
独立行政法人 労働者健康安全機構 関西労災病院
藤原 昌彦
岸和田徳洲会病院 循環器科
データセンター
- 白記 達也
- 大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学
統計解析担当者
- 高原 充佳
- 大阪大学大学院医学系研究科 糖尿病病態医療学寄附講座
研究参加機関および研究責任者
- 丹 直通
- 時計台記念病院 循環器内科
- 壇浦 裕
- 市立札幌病院 循環器内科
- 堀江 和紀
- 仙台厚生病院 循環器内科
- 佐々木 伸也
- 坂総合病院 循環器内科
- 早川 直樹
- 旭中央病院 循環器内科
- 金子 喜仁
- 春日部中央総合病院 循環器内科
- 安斎 均
- 太田記念病院 循環器内科
- 山内 靖隆
- 総合高津中央病院 循環器内科
- 尾崎 俊介
- 板橋中央病院 循環器内科
- 鈴木 健之
- 東京済生会中央病院 循環器内科
- 徳田 尊洋
- 名古屋ハートセンター 循環器内科
- 吉岡 直輝
- 大垣市民病院 循環器内科
- 伊藤 竜太
- 名古屋共立病院 循環器内科
- 市橋 敬
- 一宮西病院 循環器内科
- 加藤 拓
- 洛和会音羽病院 循環器内科
- 椿本 恵則
- 京都第二赤十字病院 循環器内科
- 髙原 充佳
- 大阪大学大学院医学系研究科 糖尿病病態医療学寄附講座
- 飯田 修
- 関西労災病院 循環器内科
- 川﨑 大三
- 森之宮病院 循環器内科
- 上月 周
- 大阪府済生会中津病院 循環器内科
- 藤原 昌彦
- 岸和田徳洲会病院 循環器科
- 小林 洋平
- 大阪赤十字病院 循環器内科
- 山岡 輝年
- 松山赤十字病院 血管外科
- 竹井 達郎
- 天陽会中央病院 循環器内科
- 坂井 伸彰
- 小倉記念病院 循環器内科