ご挨拶

東海大学医学部付属八王子病院 画像診断科 / 血管内治療センター

第31回日本血管内治療学会学術総会を2025年6月13日(金)、14日(土)の2日間、沖縄コンベンションセンターにて開催させて頂きます。事務局長は、東海大学医学部付属八王子病院 画像診断科 准教授で血管内治療センター副センター長として活躍する小川 普久先生が務めます。
例年とは趣向を変えた沖縄での地での開催に際しましては大木隆生理事長をはじめとする理事・評議員・会員の皆様、関係各位の暖かいご支援、ご指導を賜り厚く御礼申し上げます。現在スタッフ一丸となって鋭意準備を進めております。
日本血管内治療学会は、異なる4つの専門領域すなわち心臓血管外科医、脳神経外科医師、循環器内科医、放射線科医を含めたそこに関係する全ての医療従事者が、「血管内治療」をキーワードとして集い、最新の知見の共有と議論、親交を深めることを目的とした学会です。当会は四半世紀前に岡田昌義理事長により学術集会として発足しましたが、その後、大木理事長のもと一般社団法人化され現在に至っております。4領域の血管内治療の最新情報を1回の学術集会で勉強できる場は極めて少なく、この後、極めて重要な自己研鑽および4領域の皆様の交流の場となってくることと思います。
今回の学会テーマは「血管内治療の未来を拓くイノベーション」としました。今回の特徴は(1)4科横断的セッション、(2)各科の専門性を深めるシンポジウム、(3)一般演題の3本柱に加えて、本学会では初めてとなる(4)手術ライブ、また、今後の日本・世界をイノベーションでリードするかもしれない可能性を学会としてもサポートするために(5)スタートアップ企業と現役投資家・キャピタリストを集めたピッチ大会を企画しています。
特に当学会初となる手術ライブでは、直接的な技術の学びだけでなく、適切な治療適応の判断や詳細な画像解析に基づく緻密な治療計画、チーム内の密な連携を共有し、最善の診療について皆様と模索できればと思います。ピッチ大会も初の試みですが、革新的なアイデアや技術を持つスタートアップ企業やまだ起業はしていないが「自分はこんなアイディアをもっている、将来実用化したい!」という全ての参加者(医師であるかは問わない)の方にプレゼンの場を提供し、それを支援する本物の現役投資家やアドバイザー達が一堂に会し、未来の血管内治療を支える新しい可能性を探りたいと思います。ピッチ大会は近年、欧米の血管内治療関連学会にてもかなり大規模にかつ時間をとってセッションが組まれており、新しい試みを本学会の場でも提供したいと考えております。
一般演題ではパラメディカルセッションも含めて広く募集予定であり、特に若手でいま活躍している先生には特に多くの発表する場をご提供したいと思います。また、それ以外にも、全員懇親会を含め、イベントも用意する方向性で準備しております。
沖縄の美しい自然と温暖な気候が、皆様の学びと交流の場を一層豊かにすることを心より願ってます。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。

第31回日本血管内治療学会学術総会
会長 長谷部 光泉
東海大学医学部付属八王子病院
画像診断科 / 血管内治療センター