ご挨拶
このたび、記念すべき第10回日本心血管脳卒中学会学術集会を2023年4月15日に東京慈恵会医科大学を主会場とするハイブリッド形式で開催することといたしました。心臓血管外科医として初めて会長を務めることになり身が引き締まる思いですが、東京慈恵会医科大学内科学講座脳神経内科の井口保之副会長と力を合わせて、皆様にとって有益な内容となることを目指して準備を重ねて参りました。
この領域の低侵襲的治療法やデバイス開発は日進月歩の時代であり、今回の学術集会のテーマを「パラダイムシフトを迎える心脳血管治療」といたしました。心血管領域と脳血管領域のエキスパートによる最新のテーマに関するクロストークは必ずや皆様の診療の一助になると確信しております。
今回の目玉は、そのようなクロストークをリアルに繰り広げたいとの思いから、関連三学会とのジョイント・シンポジウムを会期前に開催企画したことであります。そこで本学会に興味を持っていただいた方は、参加費も割引になりますので、本学術集会にも奮ってご参加いただければ幸いです。
いまひとつの目玉企画は、海外にも目を向ける目的で、CSIとのジョイント・シンポジウムを英語で行うことであります。引き続くディベートセッションでは熱い討論が繰り広げられることを期待します。
その他、第10回開催記念講演では読売巨人軍・元投手の新浦壽夫さんにご自身の脳梗塞の早期発見・早期治療について貴重な体験を語っていただきます。また一般演題では、われわれが最も学ぶべき「反省症例」、「治療に難渋した症例」に対して予想を上回る登録をいただき、厚く御礼申し上げます。共催していただいた各企業の方々にも深く感謝申し上げます。
以上、スタッフ一同で練りに練った興味深いプログラムは、必ずや皆様の明日の診療に役立つと確信しております。ひとりでも多くの先生方にご参加いただけるのを心待ちにしております。
2023年2月吉日
第10回日本心血管脳卒中学会学術集会 会長
東京慈恵会医科大学 心臓外科学講座 國原 孝