一般社団法人 末梢血行再建研究会 LIBERAL Research Association for Lower Limb Artery Revascularization

What's New

代表理事ご挨拶

代表理事

 一般社団法人 末梢血行再建研究会(以下、LIBERAL)は、2015年12月に、旭川医科大学 東信良先生を代表として発足しました。
 発足以来、臨床研究を取り巻く環境は大きく変わりました。
 2017年には倫理指針の改正、2018年には臨床研究法が制定され、臨床医が臨床研究を行う上で、ハードルが決して低くない時代になりました。透明性が厳守される昨今において、複数の臨床研究がこのLIBERALから発信され、臨床現場に届き、そして更に新しい研究へと繋がって参りました。この点に関しましては、前任の東先生の寛容かつ柔軟なチーム運営の賜物と感じます。改めてこの場を借りて先ず、東先生へ敬意を表したいと思います。
 このLIBERALが主に研究対象としております下肢動脈疾患(LEAD; lower extremity artery disease)は、近年の高齢化・糖尿病・慢性腎不全患者さんの増加に伴い、冠動脈疾患や脳血管疾患に肩を並べる動脈硬化性疾患として認知されるようになりました。LEADの合併は、動脈硬化終末像を意味し、LEADは生命予後及びQOL(quality of life)/ADL(activities of daily living)を低下させる疾患です。従ってLEAD患者さんの治療成績(生命予後/QOL/ADL)を改善させるためには、
 1) 複数診療科の医師の英知を集結させ
 2) 日常診療(現場で正に直面していること)における臨床課題を明確化し
 3) 患者さんに対して、心血注いで行った診療について結果から考察すること
と考えます。つまり、このプロセスから生まれる臨床研究から、一つ一つに答えを導き出すことが、LEAD患者さんの治療成績改善に繋がる“正攻法”と考えます。複数診療科の医師で構成された我々LIBERALメンバーは、同じ志(モチベーション)を持ちながら、この”プロセス”を大切にし、より臨床現場に直結する臨床研究を進めて参ります。
 LIBERALが最も大切にしているコンセプトは、旬を逃さずかつオリジナリティがある臨床研究の発信です。常日頃、海外の一流雑誌に掲載されるような介入試験に強い憧れはありますが、現時点では、我々の身の丈には合っておりません。臨床現場における、肌から感じる素朴な臨床的疑問から、現場に直結する答えを臨床研究通じて届ける、さらにそれに加え介入試験に繋がるようなヒントを見出だすことが、我々の使命と考えております。これまで、研究結果が出た時点で、その結果が時代にそぐわないことも経験してきましたが、旬に敏感で、かつ継続してエビデンスを国内外に発信し続ける団体であるべきと強く考えます。研究を行っていく上では、患者さんだけではなく、様々な方に協力を仰がなければなりません。LIBERALにおける臨床研究が、健全な形で進められるよう、皆様には、より一層のご理解とご支援賜りますようお願い申し上げます。

一般社団法人 末梢血行再建研究会

代表理事 飯田 修

(大阪警察病院 循環器内科)

業績リスト

= お問い合わせ先 =

LIBERAL運営事務局

〒541-0046
大阪市中央区平野町1-8-13
平野町八千代ビル7F
株式会社エヌ・プラクティス内

TEL: 06-6131-8118
FAX: 06-6203-6730
E-mail:
liberal@n-practice.co.jp